磨けない判断と磨かない勇気

先日、メルセデス・ベンツ190Eのご相談をいただきました。30年も前のお車です。

走る金庫と言われた車。

Waxしか知らない時期に憧れた車両を見て胸は高鳴りました。

ですが、現車を見た瞬間「これは慎重に判断しないといけない」

そう感じる一台でした。

いつもの3倍は診断に手間をかけました。

年式の古い塗装は、現代車とは全く性質が違います。長年積み重なった熱や紫外線、過去の磨き歴、再塗装の有無。クリア飛び。

見た目だけでは分からないリスクが本当に多いんです。もちろん、磨けば艶が上がる箇所はあります。

ですが、

その代わりに失うものがある場合もあります。

一度削ってしまった塗装は、元には戻せません。さらには、磨くことによって全体にアンバランスとなるのです。

だからこそ今回は、

「施工する」より、

「守る」判断を優先しました。

施工店としては、受けた方が売上になります。それでも、無理に触るべきではない。

そう感じたんです。
・高圧洗浄機使わずにボディの油、汚れ除去洗車
・内装、ドアヒンジ周りのクリーンアップ
・バンパーより下部のクリーンアップ
・ホイールのシミ除去
・ホイールハウスのスケール落とし
を実施しました。

たったこれだけですが
とてもリフレッシュできました。
それだけ蓄積された汚れが各部に溜まっていたのです。

綺麗にする仕事ですが、時には

「触らない」

という選択も必要だと思っています。

SiMASSEでは、ただ艶を出すだけではなく、車の状態を見極めながら、

長く守るための施工を大切にしています。